AI プラグインを活用するなら将棋のプロ棋士を参考にしろ!

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AI プラグインを活用するなら将棋のプロ棋士を参考にしろ!

AI プラグインを活用するなら将棋のプロ棋士を参考にしろ! 

AI 時代です。僕は AI に否定的ではありません。ただし、AI が絶対ってわけでもありません。メーカーで多少傾向が違うので、AI にも好き嫌いがあって当然です。

ただし、AI との向き合い方というか、AI の使い方というか、AI の活用方法を理解していないというか、AI についてなんにもわかっていない人多いと思ったので個人的な見解をダラダラと述べていこうと思います。

AI プラグインの種類


便利ツールを AI ツールだと勘違いしている層はかなり多いです。

あくまで予測とかパターンから導き出す系のプラグインもあります。

あと、機械学習を利用したアルゴリズムを適応するプラグイン = AI プラグイン だと錯覚している層もかなり多い気がします。

それプラグインの開発に AI を利用しただけで、AI プラグインじゃねぇよっていうのありますが、それと AI プラグインを混同している人めっちゃいます。

ここでは AI プラグインだと名言しているプラグインを紹介します。


iZotope – AI Assistant

ご存知でしょうが、Neutron とか Ozone とかには AI Assistance 機能があります。これが AI でしょう。一応機械学習で AI は調整したみたいだけど、メーカーの自動判断も多分にあるって感じに近いかな。

詳しくは iZotope の AI 機能の説明を読んでくれ。


Sonible – smart:engine

iZotope より知名度は 1/10 くらいでしょうが、現状最高の AI 機能を搭載していると個人的に評価するこの AI エンジン。

音響工学と広範な実践的なミキシングの経験に基づいて設計されていると銘打っているだけあって、エンジニアの自分にとってはドンピシャ過ぎてもうこいつ抜きではミックス出来ない。


Soundtheory – Gullfoss

インテリジェントオート EQ とかいうプラグイン。量子論や非可換代数、微分幾何学、情報理論などの数学的手法に触発された信号処理への代替アプローチに取り組んで仕上がった EQ らしい。

詳しくは公式を参照してくれ。

音は研究者が作りましたって音で、エンジニアの自分からしたらアプローチがことなるので勉強にはもってこいな EQ かもしれない。

これは厳密には AI プラグインではなく、解析型の EQ プラグインである。

 


現状知る限りまともな AI プラグインはこれくらい。あとは知らないので教えて下さい。

AI の活用方法はプロ棋士に学べ


AI を便利ツール、自動で設定してくれる素晴らしい簡単お手軽ツールとして使っている人はこれ以上は読まなくてもいいと思います。

AI の利用方法としては間違っていないけど、AI の活用方法としては正直間違っているといってもいいかもしれない。

私が知る限り、日本で一番 AI を駆使しているプロたちがいます。

それが将棋のプロ棋士です。

現、藤井聡太二冠 が AI を使って将棋の研究をしている話は聞いたことがある人がいるとは思います。

プロ棋士の AI 活用法


AI で将棋の研究をするというと、AI の指し手を覚える、ような感覚を覚える人が大半だと思います。この局面ではこれが最善手だと AI が示すように打つ、的な。

ある意味、ミキシングも最善手を打ち続けることは間違いではないですが、制作としてどうなの? っていう意見もあるでしょう。

この考え方がまず、自分が上に行けない理由だと思ってください。


将棋の場合、評価値が上がる理由を考える

もちろん AI の手順や指し手の趣向を読み取りそれを活かすことも重要ですが、なぜ、AI はこの手を最善手として候補しているか、を熟考することが大切だと、言われています。

将棋の場合、評価値というものを利用して人間より深い読みや総当りが可能になります。なぜ、この手に至ったかを考えたり、別の候補手から別の最善手を導き出すなど、利用方法は基本、研究のため、なのです。

頭空っぽで AI プラグインを使うことは必要なときもありますが、AI プラグインがなぜ、この EQ の値を設定したのか、を考えることが 非常に大事 です。

ってかこれが 真理 です。


AI がなぜこのパラメータを設定したのかを理解する

なぜ AI がこの処理を設定したのか、を理解できないと前に進みません。これができるできないでは実力がはっきりと別れます。

大切なのは AI が設定した EQ の値や コンプのパラメータを熟考することです。なぜなのか理解しないうちに AI が示すままにミックスしていったらおそらく毎回同じ音がなります。

それは非常に機械的で数学的なミックスになると思います。悪くはないと思いますが、それが最善手かと言われたら将棋とは少々異なる側面を内包します。

AI アシストではなく研究材料である。


AI と聞くとあくまでアシストだとか言われていますが、本質はそこではありません。研究材料として利用するのです。

だから AI が示したパラメータを別のプラグインで再現してみて、利用するなんて言うこと自分はしょちゅうします。

なぜ、この EQ はこのような Q カーブを描くのか、なぜ Frequency の値はこの数値なのか、ぶっちゃけ自分はキャリアが多少あるので、9 割以上は理解できるのですが、たまに予想しなかった 値 を設定する場合があります。

また、理解できる音でもアプローチが異なったりします。非常に勉強になりますし、もし想定外の場合は「なぜ AI はこの設定にしたんだろうか」と考えることが AI の活用の醍醐味です。


時短

AI プラグインの利用は確かに自身の処理構造と AI の考え方が非常に似ている場合には時短ツールとして非常に活躍します。しかし、これは AI の傾向を把握し、自身が AI 設定を熟知しているから可能であって、実際の使い方としては非常に高度な部類に入ります。


困ったときのお助けツール

特に初心者にとって、どう EQ したらいいのかもわからない、どうコンプするのかわからない、というときに積極的に利用するものです。

ただし、このときはお助けツールなのですが、へぇこのソースにはこのように処理するんだぁ、としっかり見て聞いて覚えて、パラメータの感覚を養ってください。

本当にただ利用するだけの便利ツールだと思ってたらいつまで立っても自分が成長しません。

AI ツールは 研究材料 として利用してください。

どのプラグインがいいとかは好み


自分はエンジニアという側面から iZotope プラグインの AI アシストは使いません。使うのは Sonible 一択です。しかし、Sonible は上級者向け過ぎて初心者には全くオススメはしません。

iZotope のプラグインは基本形のプラグインであり、本当に AI を活用してプロセッシングを覚えたり、研究材料にするためにはもってこいです。

AI を使うのは大いに結構です。しかし、なぜ AI がこのパラメータに設定したのかを考察し、かつ自分なりの解釈をもって利用してください。

AI が正解とか不正解とかいろいろいいますけど、AI は信号処理的には正解を導いているはずなんです。だってものすごい研究されて開発された AI なんだもん。

だからそこに至った経緯を自分なりに昇華していくことが大事で、AI の設定をそのまま使うのはありえないとかの意見はそうですねーって聞き流せばいい。

正解不正解じゃなくて、AI を研究材料として利用できるか出来ないか、ぶっちゃけ頭の回転の良さや察しのよさ、推測と洞察ができるか出来ないか、が究極です。

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  • 書いた人: Naruki
    レコーディングエンジニア
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