Axe FX や Kemper、Helix のデジタル入出力の高度な応用

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Axe FX や Kemper、Helix のデジタル入出力の高度な応用

Axe FX や Kemper、Helix のデジタル入出力の高度な応用 

この記事は以前 (かなり前) に紹介したものを再記しています。

過去に Twitter 上で外部アンプシュミレーターの音質向上のために必要なことを説明しました。すると アップサンプリング したいという方が予想以上に多く、別途記事を書くことにしました。アップサンプリングは少し難しいのでまずは基本的なことから紹介していきます。

サンプリング周波数の確認


残念ながら、Bias (Head、Rack) は デジタル入出力 がないのでこの記事では紹介は出来ません。なので、Axe FX、Kemper、Helix (Rack、Floor) で、説明していきます。

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AXE FX Ⅱ のほうが好き。2U だから。

まず、Axe FX Ⅲ、XL Ⅱ は 48kHz、Kemper は 44.1kHz、Helix Rack、Floor は 44.1kHz、48kHz、96kHz で変更が可能です。ちなみに Helix は 32bit Float で動作しているようですが、内部処理に 32bit Float を使用しているということで、転送 bit 自体は 24bit です。AD/DA は 24bit の記載がありました。 この三機種すべて 24bit で AD/DA されています。

つまり、Helix 以外は 96kHz でデジタル録音出来ない、ということになります。Helix はこの点では優秀である。

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こいつぁでけぇが BNC で WC 入力があるのは魅力。(エンジニア目線)

サンプリング周波数が高けりゃ高音質ってわけでもないのがこの手の製品


最近は 44.1kHz や 48kHz ではなくて、96kHz で録音する人が増えています、が、私はマシンパワーがない普通のラップトップで仕事をしているので、48kHz で十分だと思ってその周波数で仕事してます。Sony のスタジオもスタンダードは 48/32 でした。それ以上はミックスしてたりバーチャルインストゥルメンタルを起動すると、DAW が重くなり CPU オーバーロードを頻繁に起こします。

トラックが 80 超えているミックスしている自分からすると、96kHz でラクラクミックスしている人が羨ましいですね。つまり何が言いたいかというと、普通の人は、CD 44.1/16 に合わせてサンプリングすればいいと思います。96kHz 以上で録音する人は選ばれた人たちだけだと思って下さい。

また、内部で 44.1/48 kHz で処理された音をアナログ出ししてアップサンプリングしても Axe Fx や Kemper の AD/DA のスペックはたかが知れています。その間にやはりアナログ機材を通して色つけしてあげないといけないと思います。

どうやってアンプシュミレータとインターフェイスを同期するの?


1番難しいです。まず、Kemper は他製品からのクロック信号を受信出来ません。つまり、自身のクロックのみで動作します。これは製品仕様なのでどうしようもありません。ただし、アップサンプリングすることは可能です。それは次に説明するのでしばし待たれよ。

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こいつ一番簡単で音いい気がする。

Axe Fx、と Helix Rack は Antelope 製品のクロック信号を受信出来ます。つまり、AD/DA の質が向上します。つまり音質の向上に繋がります。

Axe Fx は S/PDIF か AES/EBU 経由でクロック信号を受信できます。設定方法はマニュアルを参照して下さい。英語マニュアル P148 あたりに書いてありました。

Helix Rack は WorkClock in 端子が付いています。BNC ケーブル経由で Antelope 製品のクロック信号を受信できます。Helix は作り込まれているのがよくわかります。

ただし、気をつけて頂きたいのは、サンプルレートはアンプシュミレーターの動作周波数に固定されます。Axe Fx は 48kHz 固定なので、クロックソースも 48kHz を出力して下さい。Helix は動作周波数に合わせてクロックソースの周波数を合わせて下さい。(44.1、48、96kHz のいずれか)

デジタル経由でアップサンプリングするってどういうこと?


実は Antelope 製品の S/PDIF には素晴らしい機能がありまして、もし、同期している、他機器の周波数が違っても S/PDIF の SRC (サンプリングレートコンバート) 機能を使えば、サンプルレートを変更できる素晴らしい機能があります。たとえ、アンプシュミレーター内部で 48kHz で動いていようが、SRC 機能を使って S/PDIF 経由で、サンプリングレートを変更することが出来ます。ですので、インターフェイスは 96kHz で動作していても問題ありません!

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もちろん、ちゃんとしたマスタークロックを買うともっと細かな設定 (複数のサンプルレートの出力など) ができるので、単体のクロックジェネレーターを購入して欲しいですが、そんな余裕はないので。

是非試してみてちょ。

  • 書いた人: Naruki
    レコーディングエンジニア
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