【Mac/Windows】僕の考えた最強の OBS Studio 設定
最近多いですよね、ライブストリーミング。
Youtube Live を利用する方が多いとは思います。どこのサービスも RTMP URL とストリームキーがあればどこからでも始められる。
そして、おそらく OBS 以外で配信を行うソフトウェアは無いと思う。キャプチャ機能はフリーウェアの癖に最強だ。
なぜ OBS は難しいのか。
そんなこと、一言で説明できる。
デジタルオーディオの知識とデジタルビデオの知識が必要だからだ。
そりゃ、専門的な知識を2人分必要になるから難しい。基礎的な知識ですら、初見さんバイバイが強い。
音声設定で難しいところ
映像遅延 (音声の遅延設定) の補正
個人的に一番むずかしいのは遅延の補正。オーディオキャプチャとビデオキャプチャが同じ媒体からできる場合は遅延は気にしなくてもいいのだが、少し凝った環境であればそうは行かない。
映像側がフレーム単位で遅れるため、計算は手計算でできるレベルだが、実はかなり厄介で、私が補正する場合、音声側に Delay を手動で掛ける場合が殆どだ。
サンプルレートとビットレート
次にサンプルレートの設定。そしてビットレート (ビットデプスじゃないよ) の設定。これはデジタルのオーディオ知識だけを知っている人だと、???になるため、ビデオエンコードの知識も多少必要になる。厄介。
チャンネル設定
これが曲者。Windows も Mac も OS 標準だとかゆいところに手が届かない。拡張機能や別のアプリケーションを併用する必要がある。
今回の焦点としては複数のオーディオ信号をフレキシブルに OBS 上に流すことを目標にして説明していく。
つまり DAW も利用していく。もし、DAW ってなに? という一般の方がもしいたら、ごめんなさい。この内容はある程度の DAW と Plug-ins の知識があること前提で進めていきます。
映像設定で難しいところ
とにかく初見殺し、初見さんバイバイが激しい。かなり専門的な知識を有していないと本当に意味不明な設定が数多く設定する。これらを理解するためには本格的に映像の勉強をする必要があると思う。
キャプチャサイズ
ある程度はなんとなくわかるこのキャプチャサイズ。解像度のことですが、現代では画面キャプチャやカメラのキャプチャソースの影響など色々選択肢がでて非常に厄介。
しかし、ストリーミングの場合、特殊な場合を除き FHD (1920×1080) でいい。4K 入力できる USB キャプチャとか売ってるけど、4K キャプチャはできないものが大半。
4K/60p まで対応しているのは一部の特殊な製品のみで、Amazon には初見さん殺し製品ばかりが溢れかえっている。
4K 60p 対応キャプチャは 2020 現在、上記のようなゲーマー向けしかコンシューマレベルに無い。
話題になったサウンドハウスの 980 円キャプチャデバイスは 4K/60p 入力はできるけどキャプチャ自体は 1080/30p が限界。
製品のキャッチと製品仕様にはかなり隔たりがある。騙されては行けない。ただし、FHD 以上でキャプチャすることはまずありえないので、気軽に始めたい人は買っていい。プロは絶対買わない。それだけ。
※ FHD とは 1920×1080 の解像度こと。1080/30p とは解像度が FHD で 30fps という意味。
エンコード
2000 年代のネットギークを生きた俺たちには正直切っても切れない存在なのだ。当時、Stage6 という最強の動画共有サイトがあったのを覚えているだろうか?
アメリカサンディエゴの DivX が運営していたサイトだ。当時 Youtube なんて弱小で、Stage 6 は俺らのオアシスだった。
DivX は Divx というコーデックを利用していたんだが、コーデックってなんだ? エンコードと関係あるのか? という話に繋がるわけで、知識がないと本当にエンコードは意味不明な部分だ。
フレームレート (FPS)
みんなの敵。フレームレート。
映画は 24p が主流。ヨーロッパは 25p が主流。最近アメリカの映像クリエイター界隈でも 25p が結構スタンダード。日本、29.97p が主流。日本では 29.97p 以外での制作は基本的に存在しない。30p、50p とか 59.94p、60p などある。
NTSC と PAL 規格っていうのがあって、簡単に言うと電気の周波数と同じ感じのもの。60Hz なのか 50Hz なのかって話。ほんの数年前は 1080/60i とかも主流だったけど、消えてしまったね。
ということで、これらの中から最適なものを選ばないといけないわけで、初心者殺しが満載なデジタルビデオ業界である。
フォーマット
たとえば、I444 とか YUV420 とか、BT.709 とか HDR とか他にもい~っぱいあるんだ。私が普段仕事で使っているフォーマットは 10-bit 4:2:2 だったりする。だから Prores 422 で納品とかね。あともう少し高度なデータだと、12-bit 4:2:2 RAW (Light) だったりする。
え?フォーマット変えるとなんか違うの? ってレベルだと思う。
マジで難しい。これは正直ちゃんと理解するためにはセンサーの知識や RGB 方式 YCbCr 方式を知らなければいけなかったり、こればっかりはデジタルセンサーの知識が必要になるわけで…
初見さんバイバイ過ぎるのです。
前置きのまとめ
と、まぁ、正直映像業界でちゃんと日々勉強しながら仕事している人ではないと、マジで意味不明な設定が多い。特にエンコードは最適化するためには高度な知識が必要である。
日本の動画シーンで映像が海外のものに比べて見劣りするのは、データ量の多い、比較的高画質なデータから低質なエンコードを利用してしまうために、色情報や解像感、画の立体感などが失われ、のっぺりした薄い映像になりがち。
あとは光の使い方が下手っていう理由もあるかもしれないけど、あとごちゃごちゃ色々見せすぎもあるけど、配信は機材とかじゃなくて、知識が断然クオリティを上げる要因になる。
必要機材の説明
残念ながら最低限の機材は必要である。
カメラ (レンズ)
カメラは必要である。そして配信用と割り切るなら FHD で映像出力が可能な古いカメラでいい。最新のカメラを買う必要はない。HDMI で映像信号を出力してくれる、一眼レフで問題ない。ミラーレスでもいい。
中古市場で FHD の HDMI 出力が可能なカメラであればかなり格安で手に入る。カメラは性能うんぬんの話ではなく、レンズが重要。部屋の大きや用途によって、映る範囲や表現が変わる。
カメラを買う余裕がないのであれば、正直スマホは誰でも持っていると思うのでスマホで十分であろう。
配信は最大のビットレートが設定されているため、どんなにいい機材を使っても圧縮されるのであんまりいい機材を使っても意味がない。取り回しや機材の仕様で選ぶものである。ここでは HDMI 出力 1080p ができる機材を選択した。
HDMI キャプチャ
オススメは Black Magic ATEM Mini (Pro) だが、これでも高い人はサウンドハウスの 980 円キャプチャデバイスでもいい。カメラの映像や別 PC 画面をキャプチャしたい場合は必須。
スペックの高い PC であれば、1台で配信も可能だろうが、少々凝ったことをする場合は配信 PC と実際に動作させる PC は分ける必要性が出てくる。
↑これは Mini Pro である。今、かなり人気のため、ATEM Mini は常に在庫切れ。
マイク
オススメはダイナミックか、ショットガンマイク。
画面にマイクが写っても気にしない方はダイナミック、カメラは隠したい方はショットガンマイク。
ピンとか、コンデンサは初心者には難しい。プロの現場でもピン (ラベリア) マイクのみの収録とかは基本ありえない。コンデンサは使わない。スタジオ収録は別。
ダイナミックかショットガン、それ以外は買い物に失敗すると思う。ただし、ショットガンも用途別に色々種類があるので、3万円以下で探すことを進める。ペンシルタイプのコンデンサでもいい場合がある。
オーディオインターフェイス
配信するだけなら、2in 2out の1万円くらいので問題ない。
多チャンネルになるならそりゃ 20 〜 30 万円クラスを必要とするだろう…
1万円台の代物で問題ないだろう。
できれば出力系統が 4ch 以上あるデバイスだとなおよし。
僕が構築した OBS 環境
僕の OBS 環境を紹介すると正直全然初心者向けの内容ではないが、一応例として紹介しておく。
カメラ: Panasonic GH5
レンズ: Sigma 18-35mm f1.8 with Metabones SpeedBooster x0.64
キャプチャ: Black Magic ATEM Mini
I/F: Antelope Audio Synergy Core devices
パソコン: iMac 2019 i9
スマホ: iPhone 12 pro
自分を写すだけで、GH5 と Sigma レンズはやりすぎですが、今余ってるカメラがこれで、最新のミラーレスは長時間利用に適さないので GH5 は最適。(ただしこいつは未だに中古でも値が張る)
キャプチャデバイスは FHD 30p ができれば何でもいいと思いますが、複数のチャンネルを扱う必要があるため ATEM Mini を買いました。
あとは何でもいいので割愛。
OBS の設定を見ていこう
最初は Mac での説明になります。Windows の場合、細かな設定がもっと可能でかつ、応用が聞くので、Mac で説明しながら、Windows は補足説明していきます。
正直このあたりの設定はいろいろな方が設定の詳細を解説しているので、それらとほぼ一緒です。が、自分の設定の場合少しだけことなるので載せておきます。
出力の設定
画像をクリックして内容をそのまま同じ設定でいいです。
音声トラックはイジる必要はありません。もう少し高度なことやりたい人向けなので、利用したい方は OBS のドキュメント読んでほしいと思います。
エンコーダですが、これはハードウェアエンコードを選択してください。通常のコンピュータであればハードウェアエンコードができます。選択できない人はそのコンピュータ買い替えたほうがいいかも、低スペマシンでストリーミングきつい。
絶対に配信サービスのエンコーダ設定を適応するにチェックを入れないこと。
出力リスケールも絶対にチェックを入れないこと。(これらは高度な設定の場合に利用します)
ビットレートは Youtube の推奨値を参照しています。詳しいことは理解する必要はなく、解像度やフレームレート設定似合わせて Youtube Live の推奨値を設定すればいい。
https://support.google.com/youtube/answer/2853702?hl=ja
限界ビットレートの設定も必要ありません。
キーフレームは 2 秒、OBS のデフォルトが 8.3 秒らしいのですが、先駆者たちが 2 秒が最適だとおっしゃっているので 2 秒にしましょう。エンコードはキーフレームと差分の間隔でデータ圧縮を行っているので、キーフレームが 2 秒あたりが映像と圧縮率のいいとこどりできると思っていればいいです。
プロファイルは Main 固定でいいです。これも先駆者兄貴たちが High や Baseline より Main だと結論付けているので支持に従いましょう。
B フレームを使用するにはチェックを外しましょう。これは動きの多い映像であったり、通常はチェックを入れるものですが、Mac の場合はチェックを外すほうがいい場合が多いようです。
エンコーダを NVIDIA NVENC を利用すること。配信では H.264 が現在でも主流。録画エンコードには HEVC が利用可能だそうだが、ここでは割愛。
NVENC が選択できない君は AMD グラボを使っているな。そんな君には GitHub で AMD Encoder for OBS Studio が公開されているので、どうそ!
https://github.com/obsproject/obs-amd-encoder
レート制御は CBR です。ほかを選択してもいいけど配信だし、常に固定レートを選択すればいい。
Look-ahead は先読みの機能だけどチェックは外そう。
心理資格チューニングは急な崩れに対応するものだそうだ。チェックを入れておいていい。
GPU は複数のグラボを利用する変態のための機能なので、0 でいい。
Windows では B フレームの値を決められるので 2 とした。
音声の設定
まずは出力の音声設定だが、これは 192 を選択。AAC エンコーダーの最適解は15 年以上前に 192 と答えが出ている。圧縮率と音質の担保の話なのだが、もうかれこれ 15 年前から私は AAC のビットレートは 192 と決めている。
そして音声の部分、ここは 3 箇所注意するだけ。
サンプルレートは絶対に 48kHz でステレオを選択。それ以外は絶対に NG。
マイクの音声に利用するオーディオインターフェイスを選択して。
ここでは OrionStudio_III となっている。
映像の設定
ここは利用している環境によって、実は解像度が変化するが、今回は FHD ということ固定で話をしているので以下の設定になる。
2 つの解像度は 1920×1080 以外選択してはいけない。
フィルタは画像圧縮のアルゴリズムだが、圧縮する予定がないので、デフォルトでいい。
FPS の設定には注意が必要。
今回、FPS 共通値を 29.97 としたのは利用しているカメラ GH5 の HDMI 出力設定が 29.97 だからである。もし、カメラ側の設定が PAL であれば 25 にしてもいいと思うし、カメラ側が 24 の設定にしていれば、24 でもキャプチャ設定してもいい。
カメラを一切使わないような状況であれば、30 とか 15 などのレートに設定してもいい。が、オススメは 29.97 か 30 だ。もちろん Youtube Live の 1080/30p が基準となる。
詳細設定
カラーフォーマットの設定はわりと重要。
OBS は NV12 を推奨しているようですが、I420 でも行ける場合はそっちもオススメしておきます。(I444 とかはポスプロ向け。RGB はストレージ選手権用)
色空間は 709 で、範囲は 全部 で構いません。
OBS の設定は以上です。
OS の設定をしよう
OS の設定が必要なことを知らない方も多いと思う。
ここでは OBS の設定で殆ど語られない部分に触れていく。
ただし、使用しているデバイスで表示が異なるため、すべてが参考になるわけではない。
macOS 10.14 以上推奨
まずは Finder を開いて「⌘ + Shift + U」そして Audio MIDI 設定を開く。
Audio MIDI 設定から対象のデバイスのフォーマットを 48kHz に設定。そして右下のスピーカー設定をクリック。
ステレオが選択されている状況で、チャンネルの値を任意の数値に変える。
ここでは Left 5、Right 6 に変更している。ここで行っているのは任意のサラウンド設定のステレオ部分のこと、と解釈すると理解でいるだろう。
つまり、画像のような設定の場合、L ch と R ch の信号はデバイスにおける、5-6 の出力チャンネルに OS の信号が出力される。
これはある程度高度なオーディオインターフェイスでしか意味をなさない設定だ。この設定が 1-2 以外できないデバイスの場合は利用できないし、3-4 や 5-6、7-8 の出力先が固定されいるようなデバイスの場合は利用しても意味がない。
しかし、任意のチャンネルを設定することで「OS の信号は固定されていたチャンネル以外出力できない」と思っていたものを、実は任意のチャンネルに出力させることができる。
つまり、iTunes や Spotify、Youtube などのアプリケーションの出力信号はインターフェイスの 5-6 のチャンネルに出力することができる。
Windows 10 の場合
Windows の場合、スタートの設定、[システム] → [サウンド] → [デバイスのプロパティ] → [追加のデバイスのプロパティ] の設定から、「24-bit 2ch 48000Hz」を選択するだけで OK。
排他的な設定とかあるけど、まぁほぼ関係ないので無視でいい。利用する人は積極的に利用するものだが、この設定の意味を知らないということは利用しないということ。
残念ながら Windows の標準 Audio は 1-2 以外の出力は不可能。なので別の方法を模索することになる。
オーディオの信号経路を確認しよう
もちろん、Mac と Windows では扱いが全然違う。
Windows 10
Windows の OBS の場合、OBS の ASIO Driver 拡張機能を活用しよう
https://github.com/Andersama/obs-asio
ページを開いて右側の Release 項目から最新の Plugin をダウンロードしてインストールしよう。
ASIO 拡張設定を導入しなくても、応用的な使い方ができるオーディオインターフェイスはありますが、まず理解が難しいだろうし、10 万円は超えてくるので ASIO 拡張で説明します。
OBS のソースから ASIO Input Capture を選択
利用したいデバイスの ASIO Driver を選択し、任意のチャンネルを選択する。
ここでは DAW の信号を IN 3-4 に入力させることで OBS 上に単独で認識させる。
マイクの信号も OBS に認識させたいので IN 5 の設定をする。
このチャンネル構造を理解できれば、2.1ch を選択して、IN 3-4-5 を設定すれば、ソース1つで DAW と Mic を扱えるし、DAW のチャンネルにマイク信号を入力すれば、ASIO Input は Stereo 1系統のみで完結できる。
実際にマルチチャンネルとして複数のチャンネルを1つのソースとして扱うこともできる。応用的な使い方は利用者の発想次第でいくらでも広がる。
ちなみに多チャンネルを扱えないインターフェイスの場合、DAW 上で信号をまとめて OBS に入力させる方法以外、多チャンネル入力の選択肢はない。
そのため ASIO の信号を OBS に入力させることができる拡張機能は非常に有用で、正直これなしでは OBS を応用的に扱えない。だって Windows の標準ドライバがなんにもできないんだもん!
macOS
残念ながら Mac の Core Audio も OBS 上ではステレオしか読み込めない。
これは OBS の仕様だ。つまり、Mac では DAW を併用していくことが基本になる。拡張機能はない…
OBS の設定から利用するデバイスを選択して後は無効を選択しておけばいい。
そして Mac の OBS の最大の障害となるのが、デスクトップ音声の選択がデフォルトでは不可能であるということ。回避方法はググれば解説されているサイトがたくさんあるので、ここでは紹介しない。
ここでは、そんな面倒なサードパーティツールを利用しない前提で進める。
DAW の設定
DAW の設定が物を言う。
DAW は複数のチャンネルアウトを構築できる。特に有用なのは AUX や SEND だ。これらを駆使して、OBS と連携する。
必ず 48kHz のセッションで作成すること! 理由は音声設定 に準ずる。
遅延が気になる? バッファサイズ調整しなさい。ダイレクトモニタリングを勉強しなさい。遅延は問題ではない、回避策を講じることができない自分自身に問題がある。勉強しなさい。対策できれば遅延なんてモニタできないよ。
Mac の場合
Mac 版の OBS の前提として、Input 1-2 の入力信号が OBS の信号となる。これは Mac 版の OBS の仕様なのでどうしようもない。
① – これはマイク入力のチャンネルで、入力されるマイク信号に対して「ノイズリダクション」と「エキスパンダ」を掛けている。これで不要なバックグランドノイズをできるだけ最小にする。
② – 実際には使わないかもしれないが、SEND を使って信号を別で出力させることも DAW なら簡単だ。OBS のサブ入出力として利用できる。応用すれば自分がモニターしている信号と配信している信号を別々に設定できる。
③ – DAW に音声が配置されている場合は、Out 1-2 にそのまま出力させてしまえばいい。ヘッドフォンで信号をモニターしながら配信ができる。Out 1-2 を OBS の入力チャンネルにすればいい。(各インターフェイスは出力される信号を同一入力チャンネルに戻すことは簡単にできる。俗にいうループバック機能)
ここではマルチで扱えるインターフェイスで説明しているので、2ch のループバックとは多少異なる。ループバック利用時はフィードバックに気をつける。残念がら私はルーブバックの仕様に関してはあまり詳しくはない。
ループバックでは汎用性が低いと感じるのであれば、仮想ドライバを利用するといい。それらの使い方はここでは解説しません。なぜなら解説しているページはゴマンとあるからです。
① に設定しているプラグインを紹介する。
説明不要だと思うが、一応。DAW 上でマイク入力に対してノイズ処理をリアルタイムで行えば、多少バックグランドノイズが激しい環境でも良好な音声配信が可能。
ちなみに OBS 側で VST として読み込めるが、ゲイン調整ができないので私は DAW 上で扱うやり方を推奨する。
OBS 上ではモニター設定も面倒なので DAW 上でまとめる方が楽。
エキスパンダはコンプレッサーの逆のような処理を行うエフェクター。スレッショルド以下の信号に対して圧縮を行う。
通常のコンプレッサーはスレッショルド以上の音に対して圧縮を行う。
これでマイクに入力される信号のバックグランドノイズを大幅に抑制できるので配信では必須エフェクター。
フェーダ画像の解説を少しすると、左から POST Master、Master、Mic、OS、の信号となります。Pro Tools は意外と融通が効かない DAW なので、POST Master である程度の自由度を確保。Mic はそのままマイクの信号で、一番右が OS の信号が入力されます。
なぜ、OS の信号が右端のトラックに入力されるかというと、Out 5-6 の信号をループさせているので、In 5-6 に OS の信号が流れます。これにより OS の信号をステレオ単独で DAW に入力できます。詳しくは OS の設定をしよう へ戻る。
信号をループさせる方法は各 I/F で異なるので、各インターフェイスの仕様を把握すること。
また Mac の場合、既定 (OS) の信号を OBS に入力することができないため、少々遠回りな設定をせざる負えない。LadioCast やSound Flower、Loopback アプリを利用して OS や アプリケーション の信号を OBS に入力させる必要がある。今回は無理やり Out 5-6 から In 1-2 へ入力している。
Windows の場合
Windows の場合 ASIO をマルチでコントールできるため、もう少し簡単にマルチで設定できる。
Windows は Studio One で利用してみた。Mac の Pro Tools とほぼ同じ。ただしこちらは、マイク入力を Out 5 に出力、マスターアウトは Out 3-4 とした。これらを同じ番号の Input にループさせて上げればいい。
なぜ、Out 3-4 と Out 5 を利用したのか、については Windows の 信号経路を確認しよう を参照。
Windows の場合、既定の信号として OS の信号を OBS に流せるので、DAW の信号とマイクの信号をそれぞれ ASIO Capture でセパレートすると管理がしやすいため、このように設定した。別にマイクの信号を 3-4 に出力させても問題ない。
信号を OBS に入力させる方法
出力信号を入力チャンネルに再度戻す言葉としてループバックを使っているが、厳密にはループはしてない。だって本当に信号ループが発生したらフィードバックするから。そんな話は置いておいて、今回の信号を OBS に入力させる方法を語る。
大前提として、デバイスの機能を利用するということ。ある程度のインターフェイスである場合、信号経路は融通が効くので、これはあくまで参考にして、自分自身でデバイスの信号経路を確認する。
Windows の場合、OS からの出力信号は既定で設定が簡単に可能だが、Mac はそうではない。この部分が非常に理解をややこしくする。
OBS でオーディオ信号を扱う上での基礎中の基礎
OBS では出力される信号は一切関係ない。
ASIO の設定でも IN となっていたことから、OBS は オーディオインターフェイスに入力される信号しか扱うことができない。だからループバックなどの機能を使ったり、デバイスの機能を使って出力された信号を入力へわざわざ送る必要がある。
これは利用しているインターフェイスで千差万別なので自分でマニュアルや解説動画とか公式のヘルプやサポートを参照して出力信号を入力信号へ戻すやり方を実現してほしい。
とにかく大事なのは出力される信号を再度入力させること。
だからアナログで出力される 1-2 の信号を再度 1-2 の入力へアナログケーブルを使って戻せば、物理的に簡単にループバックの構造を構築できる。この方法を取っている人も中にはいるかも知れない。
仮想ドライバを利用するほうが自由度が高い
結局は複数のアプリケーション (DAW 以外) を利用する場合、Sound Flower と LadioCast を利用するか、Loopback アプリや Voice Meeter を併用せざる負えない。
DAW 以外の、例えば Zoom の信号を扱いたい場合、仮想ドライバを利用して信号を別口で流して、DAW に入力させたり、OBS に入力させる必要がある。
DAW 以外のアプリケーションはどうしても Core Audio や Windows の標準ドライバ経由だと、マルチチャンネルで扱えない。つまり、勝手に 1-2 のチャンネルに信号が入力されたり、出力されたりする。
それでも構わないようであればそのまま利用すればいいが、少し応用的なことをやってみようとすると弊害が起きる。ですから仮想ドライバを利用する必要がある。
Windows であれば Voice Meeter が優秀。Mac だと Loopback というシェアウェアが優秀。どちらも Zoom 等の出力先をアプリケーション用のドライバに設定して、起動したアプリケーションから仮想ドライバへの入力を設定すれば、OBS のマイク音声でそのアプリの入力を設定すればいい。
このように仮想ドライバーアプリを使えば個別にアプリケーション信号を OBS に入力させることができる。正直これを利用していかないとマルチアプリを同時に動かす必要がある場合、面倒なことが増えるので、仮想ドライバの利用は必須レベル。
残るは OBS のフィルタ設定
あとは OBS にキャプチャデバイスの映像を配置したり、ウィンドウキャプチャを利用して自身の画面の共有を行ったり、通常の OBS 設定項目をするだけだ。ここでは解説はしない。OBS の解説ページで散々解説されていることだろう。
映像と音声の遅延を検出する
どうしても映像キャプチャデバイスはリアルタイムエンコードを行っていたり、いろいろな理由で遅延します。ただし遅延がフレーム単位なので、計算で算出しやすいです。
30p は 1 秒間に 30 フレームなので 1 フレームあたり、33.333… ms である。だから映像が遅いと感じる時はフレーム単位の遅延を音声に加えてやればいい。25p だと ちょうど 40ms だ。
キャプチャ側で HDMI の遅延補正をできるものもあるが、それはキャプチャデバイスに信号を入力させないといけないので、インターフェイスを併用した配信の場合、映像に対して音声遅延を掛けてやる必要がある。
お好みで映像補正
少々レベルの高い話になるが、LUT の適応や色補正、シャープネスの補正ができるのでオススメ。配信映像は色味が薄く、ボヤケた映像になりがちなので、色補正とシャープネス補正を掛けすぎは良くないが、少し補正してやると良い。
LUT は適応は上級者向けなので分かる人だけでいい。LUT を適応することもできる。だから Log で HDMI 出力しても OBS 上で 709 相当に LUT を当てることができる。
レベルの高い配信を目指す方へ
用意必須なレベルのものをここで紹介しよう。
照明を複数購入する
ライトは非常に大事。カメラより大事。ライトテクニックで低質な動画からおさらばしよう。
ただし、安い照明は駄目。ビデオ用を準備するべき。特に冷却用のファンが付いているとノイズ混入があるので、できれば、というかファン付きは購入回避してください。ファン付きでも停止できる機能があるものもある。
キーライト
オススメは Godox の SL150WII。これはファン停止が付いているのでオススメ。最低 1 台。ヘッドライトやフィルライト、バックライト用に強力な LED ライトは 2台 ほしい。ただしこれ単体での利用は絶対ダメ。
ソフトボックス
これは 60cm のソフトボックスだが、本格的に利用するなら 90cm サイズのソフトボックスを利用すること、ディフューザーとグリッドを併用しないと光はうまく収束しないので、背景が濃く写りがちになる。
背景用のアクセントライト
最近は RGB ライトが安く手に入るので Amazon なんかで購入してワンポイントアクセントとして利用するとなお画面のクオリティが上がる。
RGB ライトはやりすぎると、安っぽいゲーミング PC 演出になってしまうが、うまくグラデーションを利用したり、背景アクセントとして利用していくと素人でもそれなりに纏まった画を作ることができる。
あまりオススメはしないが、LED ビーズタイプの照明もある。これらもディフューザーを併用しないときつい。
ディフューザ付きで良心的な価格の RGB とバイカラー LED ライト。これはちょっと買ってみたいライト。
オススメのマイク
マイクはショットガンマイクとラベリアマイクを併用するのがいい。
あと部屋の吸音は非常に大事かもしれない。
ショットガンマイク
今、巷で評判のいい Synco のガンマイク。用途に合わせて種類があるし、割と価格も安め。自分は買ってないけど、入門にはオススメかと。
もう少し、口元を離れた距離から狙いたい場合 (映像にマイクを写したくない場合) は指向性の強いガンマイクはおすすめ。360mm や 460mm のショットガンマイクは更に指向性が強いため、あまり狭い室内では使わないかな。
ラベリアマイク
正直、こんなクソなマイクはおすすめしない。
ラベリアマイクでオススメなのはカントリーマン。本当に小さい。
COUNTRYMAN / ラベリアマイク 通販|サウンドハウス
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サウンドハウスでかなりお安く買えるので狙ってみるのもあり。ただ、別にワイヤレス仕様でもなんでも無いので、ピンを別録したい方は TASCAM のヤツなんかいいとは思う。
とても安いレコーダー兼ピンマイクだけど無いよりはマシかもしれない。
映像での音声収録はガンとピンの併用がスタンダード。
iPhone などスマホを活用する
FHD を利用したいのであれば、Wifi や USB 接続利用できる EpocCam HD がオススメ。
なお、HDMI 出力を利用する場合、実は FHD では出力できない。1600×900 のアップコンバータである。詳しいことは不明だけどおそらく Lightning ケーブルが FHD のデータ量を転送できないとかいうオチだと思う。
詳しいことは以下で。
https://gigazine.net/news/20130305-apple-lightning-adapter/
2 つのコンピュータを利用して配信する
2 台のコンピュータで配信するのが一番。
1 つはコンピュータ操作を完全にする方。DAW とかいじるやつ。
もう 1 つは完全配信用コンピュータ。
ただしこの場合、マルチ信号をどうやって配信側に入力させるか、が難しい。私のように HDX で DAW を動かしつつ、USB や Thunderbolt で Windows 側に同じデバイスを認識させる、なんていう高度な方法は一般の方には不可能。
この場合、デバイスは 2 台必要になり、最終的な 2Mix をアナログかデジタルで送ることになる。処理分散は非常に有用だけど、個人的には正直これは結構面倒くさいので、1 台で完結できる方が好き。ただし、描画処理がシビアで爆音ファンが回る可能性大。
まとめ
正直、一人でオペレートは大変である。
一番のキモは音声信号の多重扱いに関する項目だ。
映像の多重入力は非常に簡単なのだが、音声はかなり難しい。
そして、肝心なのは光の扱い方。カメラを使って自分を写すのなら、ライティングが鍵を握る。カメラの性能は正直あまり関係ない…。