現代の魔法ツール、自動処理プラグイン

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現代の魔法ツール、自動処理プラグイン

現代の魔法ツール、自動処理プラグイン 

正直自動化プラグインは黙って使いたいタイプです。仕事を楽にするためのものです。昔から、ドラムの信号に合わせて MIDI 信号を吐き出してくれるプラグインとか使ってました。

あとは、どうでしょう、昔から Auto-Tune なんかもある程度自動で補正してくれました。よく使います。Melodyne だってある程度自動で修正してくれます。

これらは自動というか、ピッチを寄せてくれる機能がありまして、これは正直手作業で直さないと行けないレベルの自動化ですが、とりあえず仮歌やデモではサクッとやってしまいます。便利。

ピッチ修正は正直どこで波形をカットするか、ガキなので自動化と呼ぶのは違うかもしれませんが、ケロケロ系はもう自動ありきなので、それ自体がクリエイティブに発展しているという珍しい例です。例外です。

つまり、自動化ツールというのは作業を便利にするためのツールでそれ自体がクリエイティブに使えるものではない、と基本的には考えてください。毎度言っている気がしますが、困ったときのおまじない で参考にして使ってください。

Soundtheory – Gullfoss


インテリジェントオート EQ、Soundtheory の Gullfoss を試してみましたが、正直好みではなかったです。Low がね、必ずスカスカになる印象です。ただし、スッキリしていい影響を与えるときもあります。ちょっと派手に掛けるとバランスは非常に崩れてしまいます。なので、正直使い時は Low に特徴のない楽曲のみ、薄っすら使うものだと思います。購入は見送りました。

正直、ストレートに言うと、個人的には全然使い物にならない。わざわざこれを使う音源を選ぶ必要があって、インテリジェントの意味が無い。

オート EQ なのに掛ける素材をかなり吟味する必要があって、正直言うと、そんなことしている間に、SSL や API、または Pro-Q3 で EQ しちゃいます。自動化系はマスターのバランス調整にいいと思っていましたが、これは本当に個人的にですが、現状使えないレベル です。

sonible – smart:EQ2


こちらは完全にエンジニア向けだと思います。色付けは基本無く、最低限の補正のために何バンドか知りませんが、自動で EQ してくれます。ここから自分で EQ の再調整を行うタイプです。自然に EQ できるので悩みません。

ある程度、自動で EQ してくれます。これも Low が切られます。ただし自分で簡単に微調整ができます。ここでは 3kHz あたりからシェルビングで補正しています。

ただ、全部がうまく行く訳ではありません。自分が描いている EQ とは違う挙動をするために、描いていた音像と EQ の仕方が合わず、ギャップを感じることがあります。これはアナログの EQ に慣れすぎていて、このような無段階のバンド EQ の挙動をつかめていないので、思い描いたような EQ はできません。

ただし、自分の描いている EQ がしたいんだったら、それ用の別の EQ 使えよって話で、そんなのは慣れろ、と自分に言い聞かせればいいものなので、結局便利ツールは使う人次第ということがよくわかります。

非常にバランスがよく、EQ しても崩れにくいです。100% にしても薄っすらとかかる程度でバランスは崩れず、Low の感じも悪くない、というか、個人的には好みのバランスになる。ここでは抑えているのは 40Hz 以下の周波数で、Bypass する前よりオケに厚みが出るバランスになる。

自分で調整できる範囲が多いため、前述の Gullfoss よりは上級者向けですが、何もパラメータ触らなければいい。ただ、派手には掛からず、絶妙なさじ加減なので、完全にエンジニア向けだと思う。思ったより感動しないとは思うけど、個人的には 俺の好み把握してるん? ってレベルで調整してくる。

iZotope – Neutron 3 


おそらく皆さん使っている iZotope さんから Neutron 3。昔から Assist 機能がありましたが、なかなかいい感じに仕上がっております。やはりこの手の自動 EQ にありがちな、150Hz あたりを必ず、抑えてくる。

ちょっと抑えすぎだと個人的に思うので微調整すれば問題ない。非常にバランス良く調整してくれて、あとは自分で微調整すれば使える。自動系はやたら Low を切る傾向にあるけどなんでなんかな?

なんだでだろうね、必ず 150Hz あたり削りたがる。ここを調整すれば全然イケる。

ただし、コンプは好みではなく、Ozone の系譜を踏んでいる気がする。掛かりがなんというか、マスタリングコンプみたい…自動で設定させたときに Ratio が 11 以上にも設定された。随分深い。ということで個人的にはコンプは外して使います。好みの感じにはならないという問題で、結局は使う人次第ですね。

自動で任せたら、いつもコンプだけはいい感じにならなかった。多分自分と Neutron 3 のコンプは相性が悪いんだろう。

Exciter とかはおまけみたいなもんで、エンジニアにとっては好き嫌いが別れます。自動で設定した値から微調整するか切るかですね。このあたりは非常に好みでしょう。

そんなに派手に掛からず、EQ してくれます。ただし、smart:EQ2 のような魔法の EQ ではなく、あくまでもデジタル EQ が基本です。コンプも普通のデジタルコンプです。楽曲に合わない時も多いし、あくまでアシスト機能はアシスト機能です。

sonible – smart:comp


これも魔法であった。もちろん肌に合わない人もいるであろうが、個人的に求めていた通りのコンプの掛かりをする。自分が思い描いているコンプ感を自動で設定 してくれる。

これはコンプに求める動作が個々によって違うのでおそらく肌に合わない人もたくさんいるだろうが、自分が思い描いているコンプの音色を自動で設定してくれる。というかこの sonible というメーカーが自分に合っていた、それだけのことだと思う。

魔法です。自分の思い描いていた音に自動で設定される。心でも読まれているのか?

また、通常のコンプとしても非常に UI がわかりやすく、設定もフレキシブル。Attack 前の Hold とか Release の Hold とか欲しかった時ある。非常にクリエイティブ。

コンプのアタックスピードって勘違いされがちですが、コンプがかかるまでのタイムではなく、スレッショルド以降レシオに到達するまでの時間なので、ホールドで無理やりアタックがかかるまでのスピードを調節できます。

また、ちゃんと Internal Side Chain もある。ここでは focus という機能名。

このコンプ、ちょっと 反則。これは初心者がコンプの勉強に非常に役に立つレベル。ただ、好みがあると思うので自動コンプが気に入らない人もいるだろう。個人的にはドンピシャだった。

sonible 反則


大変すばらしいメーカーである。購入させていただいた。実は Proximity:EQ + も持っている。普通の人はあまり使わないと思うが、残響を EQ できるという チートプラグイン である。これも魔法ですね。

単純に sonible のエンジニアと気が合うのだろう。プラグインの選び方は自分のエンジニアリングと結びつくものかなっと。

  • 書いた人: Naruki
    レコーディングエンジニア
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