【有料記事】ストリーミング配信で大きい音を出したい人向け記事
必ず以下のトピックについて十分に理解してください。
この記事の情報は前提条件を無視した状態で一般的に広まると非常に誤解や音楽制作に悪影響を与える内容を含むため、価格設定をプロ向けにしました。
いくつかの事象を踏まえて自身で有効活用するか、しないかの判断は個人の自由ですが、一般の方にこの内容が広まるのは正直良くないです。プロ以外のユーザーは基本的に過程をすっ飛ばすので。
これは複合的な条件がクリアでき、且つ、それでも大きな音を出したい、という方向けの記事であり、記事内容実態はまったくもって他人に勧めたくないし、広めたくもない内容です。
ラウドネスノーマライズは規格的に音量は揃います。ですから、大きな音という感覚はそこには存在しません。つまり、ラウドネスノーマライズのことなんか気にせず、自分の好きな音を出すように音楽制作を行えばいいのです。
もちろん、LUFS やダイナミクスを数値で語る場合、そこにはラウドネスノーマライゼーション下で実際に表現したいものであったか、という問いは、ジャンルや音楽背景や音楽シーン背景によります。ただ、日本の楽曲はそれらを無視した形で楽曲が制作されたり、海苔波形というような蔑称を用いたリスナー側の意見があることを忘れてはいけません。
しかし、それでも大きな音を出したい、というプロ層に向けた、通常の音楽制作の前提とは少しかけ離れた内容を解説しています。これを参考にするのは大いに構いませんが、内容を広めることは全くいいことだとは思いません。
また、ほとんどの場合、そもそものミックスが悪いとか、音作りが下手とか、プロダクションのレベルが低いとか、そういう話であり、ラウドネスノーマライズが悪いとか、私のノウハウが悪いとかの話ではなく、音を大きく聞かせたいなら何かを犠牲にする覚悟が必要です。
デジタル領域の音楽制作とは等価交換が付き纏います。これが大前提です。それでも大きな音を出したいのであれば、この記事を購入して内容を参考にしてみてください。
はじめに
この内容はプロ向けです。一般の方は真似しないほうがいいと思います。
プロの制作現場でラウドネスノーマライズの影響で音が出てこない、という人向けの抜け道を紹介する技術的な講座です。すでに国内制作のトップレベルで活動している向けの内容です。
これは音を大きく聞かせたい、という人向けの講座で、いい音で聞かせたい、とは毛色がことなることを理解してください。また、この内容は拡散はしないほうが音楽業界のためにはいいと思います。全体のクオリティ向上には結びつきません。
あくまで「音が大きく聞こえる気がする、音圧があるように感じる気がする」ための制作の指南書です。
ラウドネスノーマライズ
勘違いしている人が多いのですが、ラウドネスノーマライゼーションで 音質は変わりませんし、聞こえ方が変化することはありえません。ラウドネスノーマライゼーションのせいで音圧がーとか音質がーとか言っている人は無視してください。(ストリーミングの問題はほとんどがエンコーディングやそもそものアレンジやミックス、最終的なリミッティングにあります。)
また、ラウドネス規格の詳細について絶対に理解する必要があります。
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等ラウドネス曲線と K-Weighting Curve
この2つは絶対に理解する必要があります。
ここでは掘り下げては解説はしませんが、以下の図を見たことがあると思います。
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なぜ、音が出ていないように感じるか
いろいろな理由が考えられますが、とにかく日本の楽曲はトラックが多すぎます。(海外でも多いものもありますが、最近のトレンドはビートとコードやメロと歌だけって感じが多いです。)
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勘違いアレンジ
LUFS、特に Integrated LUFS は全体の平均の LUFS なので
このような論調は今でも見受けられます。私が TVCM や RadioCM の現場で制作していたときも、平均だから無音部分や音量が小さい部分を増やせば良い、という論調が実際に存在しました。
ほぼ効果がありません。既に無音や極端な低 LUFS 時には Integrated LUFS 計算に反映しないアルゴリズムが ITU-R BS.1770-2 で適応されています。TVCM は平均 30 秒です。Integrated LUFS はそこまで馬鹿ではありませんし、音楽の場合、最近は 2 分ちょっとの短い楽曲がメインになってきましたが、そこで大した LUFS のごまかしは効きません。長尺や同時発声音数を気にするほうがまだ建設的かと。
この 勘違いアレンジ は LUFS をごまかすためではなく、楽曲の中の起承転結を表現するもので、楽曲内の相対的な音量変化をつけることであり、ラウドネスノーマライズ対策には繋がりません。せいぜい大きく見積もって 0.3 LUFS や 0.5 LUFS 程度しか変化はないでしょう。
もちろん、非常に極端な場合は 1 LUFS 以上ごまかしが出来るかもしれませんが、相対的に音量が低すぎて表現としてチグハグになったり、全体のバランスが非常に悪く聞こえる場合もあるでしょう。
ただし、Intro が大きく A や B で音量が下がれば相対的な音量はサビで大きくなるので「単一楽曲の中で大きく聞かせたい」という目的は果たせる可能性があります。
海外タイトルの楽曲は音圧がある
これに関して、??? という意見しか出てきません。これは彼らの楽曲に音圧があるとかではなく、ちゃんと考えて楽曲を作ったり、ミックスしているからです。
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極端な音量制御をする
等ラウドネス曲線は人間が感じやすい音を表しているので、1.5kHz 〜 5.5kHz あたりを EQ で下げるだけで相対的に他の音を聞かせることができます。いいか悪いかは別として、音量制御のトリックが行えます。ただし、ラウドネスメーターの測定値には ほぼ影響を与えません。
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リミッターの使い方
正直、音を大きく聞かせたいのであれば、リミッターを極端に使えばいいのです。ただし、使い方というか、音のリダクションの仕方を考慮しない限り、上手く大きな音を聞かせるトリックは成立しません。
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Youtube で聴き比べ
音源を用意しました。最初はドラムとベースのみ。そしてそこからギターを追加していきます。
まずは、なにも処理していない音を聞いてください。
↑ これはベースもドラムも処理前です。ですから、音を大きく聞かせたいのであれば、大きな音になるように処理していきます。これは各個人処理方法は異なるので、割愛しますが、かっこいいドラムやベースを仕上げられる人は良いエンジニアだと思います。
↑ドラムとベースを処理していくと、大体 -14 LUFS になりました。これが Youtube のラウドネスの規定値です。これ以上音を大きくすると、音を小さく調整されます。(実際にはすでに 0.3 dB ほど音量を下げられています。)
↑あとで詳細は話しますが、-9 LUFS の音です。音量は下げられていますが、迫力は -14 LUFS と比べてどうでしょうか? 音質はどう思いますか?
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↑ドラムとベースだけでは周波数特性的にあまり曲としては参考にならないので、ギターの音を追加して、周波数がまんべんなく存在するようにしました。-8 LUFS になっていますが、ギターがトラックに追加されましたが、ドラムとベースの音はどう変化していますか?
↑リミッターには TurePeak の制御があります。色々あるとは思いますが、-0.5 dBFS TruePeak を設定しています。ピークの制御は必要だと思いますが、迫力は減ると思います。(かなり些細な違いにしか感じない人もいる)
↑圧縮音源 (というか AAC の再エンコーディングを考慮) を目安にフィルターをかました音源です。Youtube 上では聞こ方がどのように変化しているか、確認ください。
↑ 最終的に流石にマージンとTruePeak を制御して、-7 LUFS くらいの音をオーバーサンプリングで書き出しました。僕は動画の音量自体はほとんど同じだと感じていますが、動画別でダイナミクスや音のインパクトの違いを感じると思います。
最後はリミッターとフィルターを外しで -14 LUFS に調整した音源です。音量は一緒ですが、若干の違いを感じられると思います。
しかし、最後にバランスを取り直し、リミッターと EQ を排除した音源と -7 LUFS まで潰した音源で劇的な変化を感じていますか?
音量変化を感じましたか?
音量はすべて揃っていたと思います。
ただし、動画ごとに若干の違いは出たかと思います。
また、私が使っていた Pro-L2 の性能がいいので、そこまで破綻した音ではない、ということがわかったと思います。
そして、ラウドネス規格はいくら音圧を上げたからと言って音量を同じにしてくれるすごい規格であることを理解したと思います。
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どうやってマスターに信号を送るのか
リミッターとはどんな動作をしているかというと、厳密には色々なことが起きていますが、基本的にコンプの延長、もしくは、ほぼ一緒のような感じで使われている方がほとんどだと思っています。重要なのはサンプルピーク制御であって、あまり音に頓着がない場合も多々あるでしょう。
また、マスターのリミッターに入る前に、コンプレッサーや単体のトラックでさえ、リミッターが挿入されていたり、などの理由により、マスターに信号が入ってくる時点で割と音のダイナミクスが失われていると思います。
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信号は赤ついちゃいけないでしょ
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CD とストリーミングで音が違う
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ちゃんと検証すれば誰でも理解できる
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まとめ
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