考え方の決定的な違い、視点の違い

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考え方の決定的な違い、視点の違い

考え方の決定的な違い、視点の違い 

ここ、2ヶ月、本当に外出していない気がします。(Suica 全然使ってない)

レコーディングの仕事も自宅で出来るレベルか、ミックス、いつも通り、ナレーションのデータとか、マルチデータをまとめて納品。外出案件がないだけで、殆ど自分の実情の変化はありません。

先が見えていない


リモートだとか、宅録だとか、この時代、いろいろな情報が飛び交っています。みんなで盛り上がることは全然問題ありません。むしろ宅録野郎が急速に増えることは少し悪いこともあるかもしれませんが、いいことのほうが圧倒的に多いはずです。普通に時代の流れとしては正常で、少しこの騒動で加速しただけで、世界は全然変わっていません。

みんな急にリモート時代の到来と思っていると思いますが、私は5年以上前から今の状況と変わらない形態でワークをしているので、認識が5年、現代人と離れています。多分。

リモートの現場は技術じゃありません。考え方です。

今のような状況で仕事をしているプロは10年以上前から存在しています。特に海外の有名エンジニアやプロデューサたちはアメリカにいながら、世界中のアーティストと仕事をしていました。

特にハリウッド関連の現場はリモートワークは随分前から進んでいて、同時進行で例えば、ニュージランドで外撮影と当時にアメリカのセットスタジオで合成部分の撮影、すぐにそれらを中国で VFX 合成、などなど。

みんな現状に甘えていただけ


これ以上は、正直、気分が悪くなる人もいるかと思いますので、覚悟がある人だけ読んでください。私の意識と今の世の中の認識にずれが大きすぎます。私が正しいとは思いませんが、理解や納得出来ない事象が多いです。

事例をいくつか紹介します。


宅録データをディスる

最悪です。もしそれがエンジニアだったら最低なエンジニアです。

色々、言いたくなるのはわからんでもないです。確かにどうしようもない OK テイク を貰うことはよくあります。吹き替えの仕事で納期がやばい案件とか、予算の少ない動画にナレーションが必要なときとか、スタジオではなくオフィスの一室で録音するとか平気であります。しかし、プロであれば与えられたフィールドで 100% 仕上げるのが当たり前です。

文句を言うことは仕事ではありません。なにか言いたいことがあるなら相談すればいい。お金足りないなら予算自分で確保すればいい。殆どの人が、後出しの愚痴をダラダラ言っているようにしか聞こえません。自分がやるとなったら責任持って進めてください。

思った通りに行かなかった場合、それは環境や機材の問題ではなく、あなたの経験不足が原因です。環境は悪くありません。もう一度いいます。環境は悪くありません。あなたが原因です。機材は 素直に悪い音を収録しただけ です。機材のせいでもありません

環境が悪いという理由が、レコーディングの失敗の原因にはなりえません。環境に合わせてアプローチを変えてやるとか、改善方法を模索、実行してみるとか、回避方法はいくらでもある。部屋なりが結構録音されてしまったのなら、ルームリバーブ前提で処理していけばいいじゃないか。

また、口出し出来ない案件でも「やばいなー」と思いつつプロはある程度のレベルまで仕上げられるはずです。それが仕上げられないという人は自分の置かれた環境に甘くどっぷり浸かっていた、ただそれだけです。

恵まれた環境を利用できなくなって、グチグチ言っているのはもはや単に馬鹿なだけです。時代のスピードについてこれない人はいつだって淘汰されます。自業自得だと思います。


宅録が上手くいくわけない

当たり前ですが、宅録が上手くいく訳ありません。当たり前ですよね。スタジオと環境が違うし、監視している人もいないのですから。

大前提として、最低ラインを決めてそこを超えてくるテイクを収録することです。宅録でいつものスタジオと同レベルを目指そうと勘違いしている人多くないですか?無理です。それが出来るということはすでに その宅録環境はスタジオですね。

最低限のラインを説明してあげて、そこから徐々にステップアップをアーティストと共同で行っていけばいい。いきなり 高得点 が狙えるレベルで出来るわけがないので、イライラせずに付き合いましょう。ただ、上手くいないときもあります。言うこと聞かない人多いです。

宅録ってスタジオ録音より、手軽ですが、めっちゃ難しいです。だから Repair ソフトがあったり、宅録ユーティリティが存在するんですが、それを前提に考えてはいけません。

最近は便利なものが多く、それを見越して、ということが多いですが、それだけは悪手になることがほぼ確実ですので、回避できることは極力回避していきましょう。

便利なものを使うという前提は宅録の実情からただ、逃げているだけで根本の解決にはなりません。クオリティというものは一定以上上げることは出来ても、最高まで持っていくことが無理だということをリペアソフトなどから学ぶべきです。


勉強ができない

日本語ベースで情報は殆ど公開されていません。なぜなら日本で最先端の音楽製作アプリケーションを製作している会社が無いからです。

英語ベースで自力で勉強出来ない人は、英語ベースで学習できる人より、遅れます。自分で調べる、勉強する、理解する、自身で何を勉強したらいいかわからない人も多いかと思いますが、今はトレンドは海外でも同じようなトレンドになっているので、盛り上がっているフォーラムを除くだけで日本では考えられないようなレベルで情報が溢れています。あとは Youtube とか。

Google 翻訳もあるし、Deepl 翻訳もあるし。結構文法めちゃくちゃな英語は多いんで、翻訳ソフトは僕だってよく使います。英語の場合、何を指して言っているのかわからんとき多いです。


レクチャーができない

他人に教えることが出来ないのが問題です。

事前準備が全てにおいて大事なんです。宅録して貰う前に、必要なことはすべて説明して、厳守されるようにすることが大事です。データの入稿方法にしても、録音手順にしてもです。

マジで大切です。

本当にこちらが精一杯説明しても守って欲しいこと、守りません。

相手の意識の問題もあるかもしれませんが、本当にルール守れない人多いので、根気よく相手と付き合いましょう。

説明したのに、守れない人が殆どです。よく間違って送られてくることは多いですが、説明不足だった、と思いましょう。相手は悪くないです。なれないことはなかなか出来ないから…

意識の問題です。


究極的な話、割り切れ、なんですが、みなさんのスタンスが「自分が楽したいから相手にできるだけやってもらう」というふうにしか見えません。

リモート時代、相手は苦労するのですが、自分も苦労してください。

正直時代の流れに徐々に適応はできても、いきなりは殆どの人ができません。

革命が起きたあとに内戦が始まるのと一緒です。過度な変化は反感を生むのです。

文句を言うことはいいのですが、僕は笑顔で「好きなようにやってみて」改善できそうなことがあったら教えます。スタンスです。

今の製作事情は「考え方と向き合い方、割り切り方」で乗り切れます。

宅録なら宅録なりの処理を考えればいい、スタジオレコーディングとは違うと思えなければ、いつまでたっても変われないと思います。宅録の音源は宅録の音源なりの道があると思いますよ。

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  • 書いた人: Naruki
    レコーディングエンジニア
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